無精髭とボサボサ頭

2025年3月6日

昨日久しぶりに散髪に行きました。

その店を選んで行のは、一人でやっている店主が、初めから終わりまでハサミで髪を刈ってくれるからで、バリカンを使わないでやる散髪は今では珍しいのです。

バリカンで、しかも電気バリカンで頭をかってもらうのと、チョキチョキとハサミの音の音に包まれているのとでは大違いで、椅子に座っていてマッサージをされているような心地になります。店主のハサミはご自慢の高価な日本製でした。

順番を待っている時、周りに貼ってある宣伝用のポスターを眺めていたのですが、最近流行している髪型の写真がたくさんあつて、自分に合いそうなものはあるかなどとぼんやり眺めていたのですが、見つけ出す前に呼ばれてしまいました。

見ている時に、印象深かったのは、最近はみんなボサボサで、一つとして昔のように七三に分けピシッとポマードやチックで形が決まっているものは見当たりませんでした。店主の話だと、ポマードを使う人は今でもいると言うことですが、ボサボサを固定するために使うので、昔のような使い方をする若者はいないと言うことでした。

ボサボサの髪型はだらしないと言うのとは違って、リラックスした伸び伸び感があります。今の若者気質を反映しているようでした。型にはまらない、制度に縛られたくない、他の人と違うという傾向が髪型にも見られるようでした。ただ七十を過ぎたおじいさん向きではないので諦めましたが、二十歳鯖を読んで、やってもらってもいいかなとは思えるほど新鮮でした。

最近の若者達は髭に工夫を凝らしています。無精髭も美的センスのあるものとして認知されているようで、好んで無精髭でコンサートや、パーティーなどにも現れます。ちょび髭だけは流石に戦前の記憶が未だ色濃いドイツでは避けられていますが、昔の仙人のような顎髭は時々見かけます。

戦前は髭が結構見られたのですが、前後は髭なしの方が主流でした。二十一世紀にはいってから新たな髭ブームが到来したようです。ドイツの青年達のほとんどが髭で装備されているようです。

次の世代はどんな出立ちで街を闊歩するのでしょう。

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