日本からのブログ
しばらくご無沙汰していました。
日本に来てしばらく実家での生活がありましたので、マサオチャンという生活を久しぶりに味わいました。
おかげさまで我が家の方はそれぞれに健康を取り戻し、再び平安が訪れて、楽しい毎日が送られています。
多くの方にご心配頂きましたこと、ここに謹んでお礼申し上げます。
日本の今年の冬は雪の多い冬になりました。
先日飛行機で熊本から名古屋まで飛びました。二千メートル近くある山はまだ真っ白という、とても美しい景色を堪能したのですが、地上に降りると寒さに震えています。雪のない地方は雪を下ろした後の冷たい空気が入り込んでいて、驚くほど寒い毎日です。
気温はドイツより高く、それだけ見れば寒いはずがないのに、ドイツ以上の寒さを感じるのは、気温だけでは寒さ、暑さというのははかれないということの様です。そこには湿気というのが随分影響しているのでしょう。夏の暑さも同じで、ギリシャの35度は35度と随分違い、しのぎやすいと感じました。
今は思う存分日本語を喋っています。それはおしゃべりな人間には楽しいのですが、それ以上に日本語を沢山聞いているという方が楽しみとしては深いようです。周りの人がみんな日本語を喋っている、それはとても幸せな空間です。
ドイツに赴任してくる方たちのことを少し考えました。多くの方がドイツ語がまだ良くできないままいらっしゃいます。喋ることは勿論ですが、それよりも周りで喋っていることが十分理解できないというのは相当ストレスがたまるものだと思います。水揚げされた魚のようなものかも知れません。
外国語に慣れても、あくまで外国語ですから、日本語の飛びかう日本とは違います。日本語のなかにいると水を得た魚の様になります。すいすいと何処まで問題なく自由に泳げます。喋る言葉が間違わないのが不思議です。私独特の変な言い回しは勿論変な顔をされますが、それでも間違っているというのではないのですから、自信満々喋ることが出来るのです。これは快感です。それに加えて考え方がどこかで同じというのも不思議な感触です。
勿論意見の違いというのはありますが、思考の乗り物が同じということです。理解しやすいということでも有ります。
ただ油断すると、だからこそ誤解もしょうじやすいということの様で、気を付けなければならないと思っています。
後二週間程、日本語の水の中をすいすいと、のんびりと泳いでいたいと思います。
今は名古屋で後藤淳子先生の和歌の整理をしています。
今年中に「一人百首」とという題の本に仕上げるつもりです。
とても人なつっこい和歌で、和歌の川柳版といってもいいような、とてもリラックスした歌ですから、楽しい歌集になりそうです。
仲さんへ。どうやら日本国内を飛び回っているようですね。私は房総暮らしがすっかりなじんで、東京駅で出会うこともなさそうです。濱口君が現在、ベルギーでお仕事中。来週、シュツットガルトに行くそうですが、すれ違いになってしまったようです。残念。忙しい様子ですが、時間ができたら館山に遊びに来てください。かしこ。
先生、2/21そして2/22ありがとうございました!
先生のお話、まとめようと思いながら、日にちが過ぎ、過ぎれば過ぎるほど、おとぎ話の中の出来事のように美しく、幻想的になっていきます。あの日の月の美しさ、高い天井から下りてくるライアーの響きををみんな忘れないと思います。
先生のことを考えながら、水の中からゆっくり浮かぶ丸太の様子に思いをはせます。歩きながらときどき姿勢に気を配ったりします。腹が立ってしまった時、まず落ち着いて声を骨から響かせるように意識してみます。
生活の端々に仲先生の息遣いがあります。感謝。
仲先生のお話とライアーに書ける思い
とても感動しています。
CD足圧の生徒さんが購入してくださいました。