たき火と夏のファイアー

2013年7月21日

昨日は久しぶりに炎の動きを堪能しました。汗だくの真夏にたき火の話しをします。

 

冬にストーブにくべる薪の炎とはちがい、夏の日が落ちて暗くなってからの屋外のたき火から生まれる炎でした。

 

日本ではたき火というと、北風が吹き始め、落ち葉を集めそれを外で燃やす初冬の風物詩ですが、ドイツの外でのたき火は夏の夜に多く、秋口の落ち葉を燃やす光景は昔はあったらしいのですが、ジャガイモの茎を燃やす臭いは秋の風物詩の様なものだったそうですが、最近は見たことがありません。外の炎はもっぱら夏の風物詩です。

日が沈み、九時半を過ぎて暗くなってから炎がくっきりしてきて、真夜中になる頃が佳境です。

暗闇の中で炎の色や形は鮮やかになり、炎の動きに見入りながらじっとしていると、いろいろな思いが脳裏をめぐります。

 

昨日は炎が二時間以上ゆらゆらと燃えながら私たちの話しを取り持ってくれていました。沈黙の状態がしばしばあり、みんなもの思いにふけりながら、美しく燃え上がる炎に見入っていました。

 

いつもはバーベキューのために火をおこし、熾きができて食べ物を焼くのですが、昨日はバーベキューが目的では無い炎でした。贅沢な瞑想的な御馳走の炎でした。

炎の美しさはその時くべる薪の種類、量で随分違います。

柴を沢山くべた時の高く燃え上がる炎は勢いがあっていいのですが、太い丸太をくべた時の静かにゆっくり燃える

炎が長い時間一定の動きをしているのをじっと見つけているのもしっとりと落ち着いて味わい深いものです。

 

シュトゥトガルトは光公害が強く、夜空の星が見えにくい街ですが、昨日は十三夜という明るい月の光にもかかわらず、思いの他沢山の星が数を見せていました。

コメントをどうぞ