職人気質、職人精神
2021年2月17日
技術を磨くと技術の上達は同じではありません。
違うと言えることがまずは職人である証です。
職人の資質をそこに見ています。
職人とは誰なのでしょうか。
ここを明らかにしたいと思っています。
職人は一定の技術を持っています。
努力して身につけたものです。
それを上手と評価するのは勝手ですが、マイナスの力です。
上手は外から判断されることで、自分では評価できないものです。
自分で上手だと公言すれば、人間性が疑われてしまいます。
ドイツ人がありがとう、おはようございます、こんにちは、さようならといえたら日本語が出来ると自慢する様なものです。
自分で上手になったと思った瞬間に何かが壊れます。
実態は自己壊滅です。
研磨に励む緊張が壊れます。
内側からの崩壊です。
自惚れと呼ぶものの仕業です。
ようやく職人とは誰かに辿り着きました。
職人とは自惚れを持たないことです。
自惚れたら努力への衝動の停止です。
職人は努力し続ける能力のある人のことです。
努力は永遠です。
人の命は短く芸の道は長く。
自惚れ、成長というまやかしの網は身近にあります。
今まで教育は博士号のためのものでした。
教育が将来、職人を作れる様になることを祈っています。
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仲正雄ブログ