超近視眼的、無コメントのススメ
私的にSNSの特徴を言うと、超近視的な生き方のススメと言ったものです。
目の前のことに振り回されている訳ですから、忙しくしているのですが、中身のない忙しさの様な気がします。
字を書くのを例に取ると、鉛筆ならば芯のすぐ手前を持って、コチョコチョと書く様な感じです。ちまちました字になります。味のないつまらない字です。
習字などで筆をほとんど筆先の手前で持って書いていると先生に注意されます。良寛のように筆の先端を持ってゆらゆらと書くのはあまりに極端すぎますが、筆はなるたけ高く構えて小手先で書かないように言われます。
ある彫刻家の方とお話をした時、デッサンの時に鉛筆に一メートルくらいの棒をくくりつけ、その棒を腕に沿ってさらに縛って腕の先に鉛筆がある状態で描くように指導されたと言っていました。最初は何もかけないのがだんだんそれで描ける様になっていったそうです。腕を伸ばしたままで、腕でデッサンをするので体全体のデッサンで、石膏の彫刻のを体で感じ取る練習だったと言っていました。鉛筆で書いていると、頭で整理し納得した線しか描けないからと言うのは、素人の私にも理解できるものでした。
私はよく今の人はコメントと本当の評価の区別がついていないと言う様なことを言っていますが、大抵のコメントはチョコチョコ書かれた字のようにちまちましていて用を足しただけのつまらないものです。もちろん的をついた鋭いものやゆったりしたコメントもあることはありますが、ごく稀です。
コメントから離れると視野が広がることもあります。
ゲーテが言うように、感覚は間違えない、判断が間違うのだに通じるものです。
ぜひ一度試してみて下さい。
ノーコメントではなく、無コメントです。