メトロノームで三拍子は無理です
2017年10月12日
メトロノーム。
誰がいつどこで発明したのか知りませんが、こんなものが音楽の世界に入り込んできた時から、音楽は牢屋に入れられたようなものと変わってしまいました。
メトロノームで音楽をするというのは、音楽を冷凍するようなもので、音楽的自殺行為ですから、私は人に勧めません。
メトロノームに頼って音楽をすると血の通っていない死んだ音楽になってしまいます。
でも今のご時世、そういうのが好まれているようで、なんだか背筋が寒くなってしまいます。
メトロノームの悪口を言ったので、ある時人から、
どうしたらリズムを覚えるのですか、
と聞かれました。
歩いたらいいじゃないですか、と答えました。
歩いている音楽は生きています。でもメトロノームは別物です。
機械です。
機械がおんがくを始めたというのが、メトロノームで音楽をするということです。
簡易ロボットといえます。
では三拍子はどうしたら覚えられますかと続けられて、答えに窮しましたが、なんとか逆襲できました。
メトロノームで三拍子は習えますか。
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三拍子、三連符も同じですが、そこには音楽の心が生きているので、音楽からしか習えません。
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三拍子は発見されるのを待っています。自分で見つけないとダメなのです、といいました。
三拍子は自然界にはないもので、自分を感じるようになると三拍子に目覚めます。
逆に三拍子の曲を弾いているのを聞けばその人の人となりが分かるものです。三連符もよくにいています。
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