ゲーテとハイドン
ドイツの文豪ゲーテが、ハイドンの弦楽四重奏をとても褒めています。
最近初めて知ったことです。
ゲーテにまつわる音楽家としてはモーツァルト、ベートーヴェン、そしてシューベルトが引き合いに出されます。
ゲーテはモーツァルトのオペラ魔笛に偉く感動し、魔笛の続編なるものを書いています。
この作品は今日までの所誰もオペラにしていません。
聞くところによると、オペラの台本としては難しすぎるのだそうです。
ベートーヴェンに対してはよく思っていなかった様です。
シューベルトとゲーテというと歌曲になった「魔王」を聞いた時のことがよく知られています。
感動のあまりそれが怒りにまで昂じてしまった様です。
ところがハイドンとゲーテというのは今まで知りませんでした。
弦楽四重奏のレコードのジャケットを読んでいて、ゲーテはハイドンの弦楽四重奏が好きだったことを発見したのです。
何がそんなに気に入ったのかというと、四人の作りだす素晴らしい音楽的会話とそこから生み出されている調和です。
ゲーテはそもそも会話を高く評価しています。
人間の精神生活の中心部にあるものと見ていました。
「緑の蛇と白百合姫のメルヒェン」の中で会話、Gespräch を最高のものとしています。
会話はディスカッションとは違うものです。
私流に解釈すると、会話は相手に耳を傾けます。相手と自分の間に調和があります。その調和を楽しみます。
ディスカッションは言葉による戦いの様なところがあり、自分の意見を言うことが先行します。
相手を言葉でいい負かすのが目的の様です。
ゲーテがベートーヴェンに傾かなかったのは、彼の音楽の中の自己主張です。
モーツァルトの音楽にも随分自己主張を感じますが、それはまだ内在しているのでゲーテのお気に入りでした。
ハイドンは素晴らしい調和の中で音楽が響きます。
しかしライアーでは今までハイドンが弾けませんでした。
何度か試みたのですが、うまくまとめられないのです。
こんなにライアーにあった音楽は無い、と思うことすらあったのにです。
ハイドンは今私にとって課題の一つです。
今までライアーで演奏する時に調和を無視していたのかというとそんなことはありません。
私は調和をヘンデルの音楽の中に聞いていた様な気がします。
ヘンデルの音楽にはとても豊かな調和があり、その中で心がほぐされるのです。
ゲーテはヘンデルを聞いたことがあるのでしょうか・・
もし聞いていなかったら今からでも聞かせてあげたい気持ちです。
Keep up the great piece of work, I read few content on this internet site and I think that your web blog is rattling interesting and has got circles of good info.