嘘と真、ある国のボス選び

2020年12月20日

嘘と真実が戦ったらどっちが勝つと思いますか。

嘘に勝ち目が多いのです。嘘は策略を組みますら。

そんなの許せないと思う人が多いと思うのですが、嘘の方が強いのです。ところが嘘は長続きしないという弱点を持っています。ドイツ語は「嘘はすくに足がつく」といいす。嘘は短命なものなので、最後は真実の勝利となります。最後がいつなのかはわかりませんが。

 

嘘は一人でついても何の役にも立たないものなので必ずと言っていいほど徒党を組んで集団で行動します。そもそも実態のないことを本当として通そうとするので、嘘の周りには共謀者が必要なわけです。それはそれはすごい結束力です。共謀者は損得感情で集まります。今日のネット社会では、情報戦ですから、嘘のプロパガンダを撒き散らし洗脳戦略をとるでしょう。お金の力でプロパガンダをばら撒きます。怖いのはその先能力で社会が染め上げられてしまうことです。そこが安全地帯になってしまうことです。

一方真実を語る人はいつも孤独です。嘘がすぐに仲間を呼び、仲間と組んで行動に移すのと真反対で、本当を通そうとすると孤独な戦いが待っています。しかも真実の周りには、不思議と敵のような反対者がどうした訳か現れるのです。

今日では当たり前になっている、地球が太陽の周りを回っていると説く地動説は、当時、教会をはじめ社会から正面切って反対されたものでした。コペルニクスや、ガリレオ・ガレリイは危ういところで死罪を免れたのでした。そんな彼らのことを笑う人は今は一人もいません。だからと言って笑わない人が地動説の本当の意味を知っているのかというそんなことはなく社会の常識という安全地帯の範囲にいるだけです。

さて、今日でも社会が挙って笑い物にしていることはいくらでもあります。もう五年くらい前の事件のことを思い出しています。小保方さんという若い女性の研究された成果を、社会はマスコミを先頭にいじめ抜きました。私は専門的なことはわかりませんが、あの時起こったことは人道的に見て、ハレンチ極まりないものでした。コペルニクスや、ガリレオが五百年前に味わった苦汁と何ら変わらない苦汁を小保方さんは味わっていらしゃったんだと思います。歴史はあまり変わっていないのです。残酷な、現代版火あぶりの刑だと思いなが記者会見を見ていました。

一番ひどいと思ったのは一緒に研究した先輩にあたる教官が挙ってそっぽを向いて、責任逃れをしている姿でした。自分の立場の形勢が悪くなると逃げる卑怯者が大の大人の中にしかも大学で教鞭をとっているいわゆる優秀な、社会を引っ張っていっているはずの人たちの中にいたことです。知的な人間というのは、恐るべきハレンチなことにすぐに巻き込まれるものなのでしょうか。オーム真理教に集った若い優秀な頭脳の見せたハレンチもよく似ています。

五百年後はコペルニクスや、ガリレオが今日に高く崇められているように小保方さんを笑う人は一人もいないでしょう。それどころか崇められているかもしれません。

 

真実とは孤独なものです。孤独との戦いです。その辛い空間の中で信念を貫かなければならなくなります。そこに必要なのはただ一つ勇気です。勇気は魔法です。真実というのはこの勇気によって生み出されるものと言っても過言ではないのです。

この勇気のもとにつどってくる仲間は、嘘のもとに集まる仲間とは全く違う人種です。自分の利益のために、おこぼれをもらうために仲間として集まるのではなく、普遍的なもののための仲間です。何の得にもならない、損得を度外視した仲間意識です。

 

今ある国がボス選びで苦戦しています。アメリカ合衆国です。正しい政治意識がこの国を導いてくれることを心から祈っています。損得に身を売った人たちが勝つのか勇気に貫かれた人たちが勝つのか、私には自明のことのよう思われます。

 

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