オンライン講演の感想を読ませていただきました
昨日、二月二十三日のオンラインでの講演会の感想を主催者の方から送っていただきました。
その前にまず私の感想から申し上げます。
やってよかったという気持ちです。今回の試みは、今のコロナ禍の元ではある程度常識的なものですが、私の講演会は勉強会という体裁ものでないので、参加される方がいるのかどうかを心配しましたが、たくさんの方から申し込みがあったと伺っています。ましてや最新情報の提供でもないので、のんびりした雰囲気がどのように伝わるのかを一番懸念しました。そのために準備会の方達と三回にわたって打ち合わせをしました。
私の話は、講演の初めに言いましたように、答えがあるわけでもなく、しかも結論も出ない話です。基本的には皆さんがよくご存知のことばかりを話しているわけです。ところがそれはそれで独特の緊張の張りが求められますから、それがインターネットを通した時にどういうものになるのか、心配とともに楽しみでもあったのでした。
いただいた感想を読ませていただい限りでは、いつものように講演会の中を流れていた時間と緊張が皆さんに伝わっていたようです。話の内容は大抵それに伴ってついてきているものです。しかも暖かく受け止めていただけたようで、とても嬉しく、本当にやってよかったという気持ちになりました。
新鮮だった感想は、聞いていらっしゃる方たちが、自分の部屋で聞いているので、時には席をはずしたり、お茶をしたり、ゴロンと横になったりと私以上にリラックスしながら、参加していたことを告白してくださったものでした。でもそれが一番聞き方としてはいいのではないかと思っています。私も音楽会で狭い席に座ってじっとして聴くのが辛いことがあります。家で、レコードとかで、ゴロンとなって聞いている時の方が音楽が深く入ってきているような気がしています。
あのような状況のもとで感想を書いてくれる方がいるなんて信じられなかったのですが、三十名以上の方から温かいお言葉をいただきました。とても嬉しいです。
今回の主催者は時期を同じく別のオンライン講演をされたそうで、その時はとんど反応が感じられないということですから、私に送られたたくさんの感想を、私と一緒に喜んでいらっしゃいました。皆さんも頑張ってくださったのだと知り感謝しています。
改めまして、ありがとうございました。
最後に。
私自身はあの講演会の配信を見ておりません。